昨年の7月、東京都立田無工業高校の2泊3日にわたっての自衛隊朝霞駐屯地での防災訓練として行われたものが、体験入隊としか思えないようなものだったことから、11月に予定される都立大島高校の陸上自衛隊武山駐屯地での防災訓練に対して永井栄俊さん、渥美昌純さんら市民が東京教育委員会にその真意を質すために11月19日、都庁内で面会した。
対応した教育庁総務部教育情報課は、「所管課に伝達する」「返答まで3週間程度」と答えるだけだった。
質問状では、教育委は防災訓練と位置付けているが、自衛隊は体験入隊と位置付けている、都教委はそれを理解しているかなどを求めているが、回答は「所管課で」ということだった。
市民から、「田無工業高校から朝霞基地での訓練を受講した生徒の1人が自衛隊に入隊が決まったことを聞いたが、集団的自衛権が論議がされている昨今、死地へ誘った責任をとれるのか」と鋭い指摘もされた。
また、これら要請書・質問書を教育委員に届ける職責は情報課にはないと開き直り、市民等の怒りをかっていた。
これらの取組み、闘いが、集団的自衛権行使で教え子を再び戦場に送るのか!と『高校生をリクルートする自衛隊・自衛隊の手法を取り入れる教育行政』が同編集委員会が編纂して同時代社から出版されている。
本誌は、▽ 「防災訓練」の名のもとに、教育現場に入りこむ自衛隊、▽自衛隊駐屯地で行われた高校生の「防災訓練」、▽沸き上がる自衛隊の宿泊防災訓練への講義・反対運動の取り組み、▽都立大島高校の宿泊防災訓練などの、8編からなり、許すな!
「日の丸・君が代」強制止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊全国ネットワーク(準備会)の永井栄俊さん等8人の共同執筆。
同誌は定価800円+税、多部割引あり。
■申込先・同時代社電話
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