足立区は人口約67万人、東京東部の北側にあり埼玉県に接する。14年度一般会計予算は2722億円、国民健康保険特別会計予算が853億円。14年度末の一般会計の支出済み額は、児童福祉費を除く民生費が約780億円、児童福祉費(民生費)が410億円、教育費が303億円である。老年人口の比率は24・2%、23区で2番目に高い。15〜64歳の生産年齢人口構成比は1992
(平成4)年をピークに減少に転じ、2007 (平成19)年から23区中最下位である。
14(平成26)年4月の生活保護世帯数は約1万8500世帯、23区中第1位で、23区全体の1割を超える。保護率は3・8%で第2位となっている。
このうち18歳未満の生活保護受給者数は、00(平成12)年の2282人が14(平成26)年には3200人に増加し、増加率は1・4倍に達する。就学援助認定率は、小学校は04(平成16)年の約42%をピークに14(平成26)年は約32・7%、中学校では10(平成22)年の約47%をピークに14(平成26)年は42・6%、いずれも減少しているが高い水準だ。
足立区は子どもの虫歯について明らかにした。3歳児の虫歯がある子の割合は23区で最も多く、13(平成25)年で16・4% (23区平均は12・5%)。小学生では「貧困でない子ども」は80・9%の子どもに虫歯がないが、「貧困層の子ども」では虫歯のない子は61・5%にとどまり38・5%の子どもに虫歯がある。貧困と虫歯の本数、歯磨き習慣は関連している。
足立区には11の都立高校があるが、各区にある都立高校の中途退学者数と比較すると、平成25年度に足立区内の都立高校を中途退学した生徒は314名と突出して中途退学者が多い。
区立小中学校の不登校児童生徒数は、10年間で約2倍以上増加した。04(平成16)年度は小学校で88人、中学で334人。14(平成26)年度は小学校で203人に、中学は675人になっている。
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