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2016.10.25
戦朝鮮学校の補助金交付
継続して

  

 「守る会・茨城」など署名運動


 「朝鮮学校の子供たちの人権を守る会・茨城」など5団体は9月16日、JR水戸駅頭で「朝鮮学校の補助金の交付継続のお願い」の街頭署名活動を行った。行動には80名が参加してチラシやパンフレットを配布し、署名を呼びかけた。
 朝鮮学校への補助金を巡っては3月29日、馳浩文科相(当時)が、「朝鮮学校に係る補助金交付に関する留意点について」とする通知を北海道はじめ1都2府24県知事宛てに送った。
 茨城県の橋本昌知事は通知について定例会見で産経新聞記者による「朝鮮学校補助金に関する質問」に、「通知の趣旨をしっかり対応する」としつつ、「相手方には、今のような状況が続くようであれば、今年の補助金については、交付することは大変困難なのではないかと伝えてある」と答えた。こうした状況を踏まえ、「守る会・茨城」は7月21日、橋本知事に対して「補助金の継続」を要請した。
 要請に対して9月5日、橋本知事名で「現在のような状況が続くようであれば、現時点では交付は難しい」と回答があったことから街頭署名行動を行っている。10月も21日に2回目の署名活動を行ったが、県の予算編成を見ながら11月、12月も継続する。
 署名の第一次締め切りは10月31日で11月9日には県に提出する予定で、対県交渉も行うことにしている。


 知ってほしいと朝鮮学校を開放 


 「朝鮮学校を広く知ってもらおう」と水戸市にある茨城朝鮮初中高級学校が10月8日、授業参観を一般向けに初めて公開するなどオープンスクールを行い、保護者や近隣住民ら約100人が訪れ、子どもらと交流した。同校は1953年に開校し、茨城県内では唯一の朝鮮学校で(高校は東北6県と新潟県で唯一)、在日コリアン3世、4世の小中高校生にあたる62名が学んでいる。日本語と英語以外の授業や日常会話は朝鮮語、教科書は日本のものに準じて作られたものが多く、この日は、各学年の教科書や子どもたちのノートも展示された。
 参観を挟んで朝鮮学校について講演会があり、「朝鮮学校の子供たちの人権を守る会」幹事の玉造順一さんが「茨城における補助金継続問題と日朝交流活動の展望について」、東京の阿佐ヶ谷朝鮮学校「サランの会」代表長谷川和男さんが「阿佐ヶ谷朝鮮学校『サランの会』活動と朝鮮学校の高校無償化適用のための活動について」をテーマに講演した。
 参加者は午後の部で教科書・各種生徒作品の展示、「朝鮮民族教育歴史資料館」を見学、生徒たちの歌と踊りの公演を鑑賞した。(茨城・坂本)

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