2017.07.18
|
横浜市教委傍聴期 |
教委の閉鎖的体質注視 |
|
横浜市教育委員会臨時会議が、6月23日午前10時から開かれました。 議題としては、いじめ防止対策推進法第28条第1項にかかる重大事態の対応について報告がありました。
いじめ重大事態として、学校主体で調査するもの2件、いじめ問題専門委員会に調査を諮問するもの2件と発表しました。
委員の質問に答えて「学校主体で重大事態の調査をするにあたっては県の弁護士会、市民専門家が入る」と答弁しました。2013年、国のいじめ防止対策推進法が施行されて以来、「いじめ重大事態」に該当する事案が横浜市で計8件に及んでいて、他にも案件があると発表しました。福島県から避難してきた児童のいじめ問題で初めて「いじめ重大事態」に注目が集まりましたが、その後も横浜市で「いじめ重大事態」が発生していることは、見逃せないことです。
こうしたことは、教育委員会の傍聴に参加しなければ分かりません。調査の主体を決めるのは「教育委員会委任事務」ということで、教育長が決定します。教育長、教育委員会の体質が問われます。いじめ事件が止まらない、閉鎖的で物事を隠す体質がある横浜市教委を注視する必要があります。
そして、全校児童への「美しい姿勢」「お辞儀・挨拶」指導の導入です。
教育委員会西部学校事務所が瀬谷、泉、旭、保土ヶ谷区、緑区の20校で「マナーキッズで体幹遊び」と称して5月から9月までの期間実施する。実施した緑園西小、上白根小、瀬谷さくら小の報告を見て驚きました。
「背筋を伸ばして腰を曲げる。頭を下げるのではなく心を下げる。顔を挙げたらにこりする、挨拶の声が体育館中に響くようになりました」と、実施状況を報告しています。「挨拶をしたあとお辞儀するという指導を受けても、最初は上手にできませんでしたが、終了間際では多くの子どもたちが実践できていました」と報告しています。
主催は、公益法人マナーズキッズプロジェクト。目的は「スポーツ・文化活動を通じ、日本の伝統的な礼法を体験し、〈体・徳・知〉バランスの良い子どもを育てる事」。
ここでいう、伝統的な礼法は、今回教科書展示会に展示されている教育出版に、そっくり、そのまま載っています。他の教科書には、挨拶をこんなに儀礼的に画一的に扱っていません。教育出版は、育鵬社の執筆者が書いています。公益法人として、保護者も教員も何の疑問も持たずに、スーッと小学校に「挨拶」の礼儀とか「体幹を鍛えるとか」耳触りの良い言葉で入って来ています。じわじわと「教育勅語」が忍び寄っています。
道徳の教科書で教育出版には「下町ボブスレー」の話に、全く関係ない安倍首相の写真が載っていたり、国旗国歌の扱い、伝統的な挨拶など、育鵬社に似た編集が随所に出てきます。
教育出版の「道徳」教科書に注意しましょう。(神奈川・吉田明)
|
|
 |
|