2017.09.12
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都教委の「日の丸・君が代」強制 |
いじめ研修≠ノ抗議 |
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3月の都立高校卒業式で「君が代」不起立で、3回目の戒告処分を受けたOさんへの「再発防止研修」が8月29日、東京・水道橋の職員研修センターであり、その支援・都教委への抗議行動が取り組まれ、教員、市民ら70名が参加した。
Oさんが研修所に入る前に、澤藤統一郎弁護士は出てきた都教委の役人に対し、次のような「抗議と要請」を行った。
「日の丸・君が代強制は、思想を統制することにほかなりません。これに従えないとする教員に対する懲戒処分は、思想弾圧であり、良心に鞭打つものと言わざるを得ません。
今日ここで、反省を迫られることになりますが、むしろ反省すべきは都教委ではありませんか。国民の思想良心の自由を蹂躙していること、教育の場に国家主義を持ち込んでいることを、憲法や教育基本法に照らして反省しなければなりません。私たちは都教委の『再発防止研修』の強行に満身の怒りを込めて抗議いたします」
その後、被処分者の会、河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会、「日の丸・君が代」強制反対・大阪ネット、ひのきみ全国ネットからの抗議文が手渡された。
研修終了後、Oさんは出迎えた支援者たちに次のように語った。
この形の研修は2回目。学習指導要領の根拠について何度も同じ話を繰り返しました。「最高裁判決でも学習指導要領の拘束力は認められているんだ。君が代裁判の最高裁判決でも通達に基づく職務命令というのは憲法違反ではない」と、今日もまた服務指導されました。
研修受講報告書を30分書かされた。「この研修を通じてのあなたの所感を書け」というものでした。なぜ私の感想を聞きたいのか、私の言葉、考え、感性を一切無視するのに最後になって、「所感」を開陳させることに違和感を感じました。
その報告書の最後のところに、レ点をつけなさいと5項目がありました。国旗国歌について職務命令に従うと言った項目があったが、レ点はつけられなかった。「書かないということでよろしいですか」と念を押してきました。
この間、東京では延べ480人、大阪では延べ62名もの教職員が処分されている。
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