先進国の新型コロナ経済対策がほぼ出そろった。
労働政策研究・研修機構は英独仏米4国の例を一覧表にし、その都度、更新している。
対策は「事業継続支援・融資」「雇用維持」「税制優遇」「自営業・フリーランス支援」「生活困難者支援」の5分野に分類される。ただ、それでも分かり易いとは言えない。ここでは最近の報道等から4例を紹介する。
まずBS・TBSの「報道1930」に登場したベルリン在住の藤岡愛音さんの証言。ミュージシャンの彼女は市に補助申請したら2日後に60万円振り込まれた。
同様の報告はNHKでもあり、同市在住のピアニスト・峯麻衣子さんも全く同様のすばやい支給を受けた。これらは今のところベルリン州政府下のみ可能な便宜のようだが。
次いでデンマーク在住の2人。BSの同番組でのウインザー庸子さん(観光案内業)。公務員の夫は5日間の有給休暇を返上する代わりに、3月から6月にわたる正味3カ月分の賃金を、政府が75%、企業が25%負担(上限、月37万円)する。
そしてこの措置は個人事業者や自営業にも同様に適用となったので、庸子さんも受けられる。
なお時給労働者の場合は月上限41万円までの90%を政府が負担する。ただし、いずれも企業が労働者を解雇した場合には補償はされない。
もう一人のニールセン北村朋子さん(自由業)は自身のHPでこのことを報告し「ありがたや?」と記している。ベルリン、デンマーク共に申請はオンラインで行える。
「早く手厚く簡単に」。 さて日本はどうする?
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