新社会党
  1. トップ
  2. 週刊新社会
  3. 世界の動き
  4. 2012.2.7
2012.2.7
世界社会フォーラム2012
怒る青年たちブラジルに集まる

 
 1月24日から29日までポルトアレグレ市で第12回世界社会フォーラムが開かれ、今年のテーマ「資本主義・社会的正義・環境の危機」の呼びかけに数万人が参加した。「オキュパイ(=占拠せよ)」運動参加者、スペインの「怒る者たち」、チリの学生、アラブ諸国からの参加が目立ち、参加者たちは「われわれは政治家と銀行家の手中にある商品ではない」「新しい資本主義は不可能だ」と訴えた。開会演説でルセフ・ブラジル大統領は「ラテンアメリカ諸国は大国に頼らずに今、自らの力で民主主義と発展の道を切り開いている」と述べ、欧米各国で進められている緊縮財政・増税政策を批判した。また過去11年間を振り返り、主権を犠牲にせず、国際機関の格付けや圧力に屈せずにBRICは新たな世界経済秩序のために闘うと言及し、困難な今日を生きる大多数の諸国民の各運動をつなげていこうと呼びかけた。

 「世界社会フォーラム」は、スイスのリゾート地ダボスで開かれる「自称エリート」の集まり「世界経済フォーラム」の対抗軸として同時期に「もう一つの世界は可能だ」の指針で01年にブラジルで始まり、労働者・農民・先住民、左派政党、環境保護などの市民団体、社会正義を求める人々を組織してきた。また同時にリオデジャネイロ市では国連主催の「持続可能な発展に関するリオ+20準備会議」も開催され、ブラジル各都市で環境・気候変動・発展・人権・もう一つの世界のための教育など、テーマ別で会合がもたれた。

 29日、米国オークランド市では「オキュパイ」運動のデモ参加者400人が逮捕された。スペインでは失業率が22.85%にまで上がる事態になっている。


 ↑上にもどる
一覧へ
TOPへ