ハワイ時間で6月26日、世界最大の洋上軍事演習リムパック(環太平洋合同演習)が始まった。8月1日までハワイ海域と米西海岸周辺で続く。今年は最多の23カ国が参加、中国海軍は初参加だ。
合同演習は「航海」「停泊訓練」「洋上訓練」「総括撤収」の4段階で、現在は7月8日まで停泊訓練中。海上自衛隊は80年から17回参加しており、護衛艦「きりしま」「いせ」およびP3C哨戒機を派遣、掃海部隊も参加している。
陸自は初参加で2018年度までに「水陸機動団」を新設する方針から、多国間訓練とは別に米海兵隊と水陸両用訓練を行い、離島奪還作戦など海兵隊的機能の習得を目的としている。今回の副司令官は日本と豪が担っている。また、同時期に日米の洋上及び施設利用の二国間訓練が日本からグアム島に至る海空域と周辺で行われている。
24回目となる米主催の「リムパック14」は人員2万5000人以上、艦艇48隻、潜水艦6隻、航空機200機超の規模で行われ、参加国は豪、カナダ、チリ、コロンビア、仏、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ペルー、韓国、フィリピン、シンガポール、タイ、トンガ、英、ブルネイ、中国と世界3大陸の諸国の軍を集結させている。テーマは「技量性・適応性・パートナー」である。
一方、バイデン米副大統領は25日、米訪問中のリー・シンガポール首相に「中国は地域の不安定要素」だと繰り返した。
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