「中国・中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)フォーラム」の初会合が1月8、9日、中国・北京で開かれ、今後5年間(2015?19年)の経済協力計画(貿易、投資、金融、インフラ、エネルギー、農業、工業などの分野)ならびにフォーラムの方向性と規約を定めた「北京宣言」を採択した。
CELACは11年12月、地域統合と地域における米国の影響の減少を目指してカラカスで結成、中南米・カリブ海諸国33カ国が加盟している。習近平国家主席は開幕演説で「新しい関係の始まり」と評価し、中国の経済協力を強めていくと述べた。
中国と中南米・カリブ海地域との貿易額は00年の100億ドルから13年の2570億ドルへと急速に伸張している。中国が国際金融危機に耐え、経済成長を維持できた背景にこの地域からのエネルギー・鉱物・その他の原材料の輸入があった。
チリ、ペルー、コスタリカとの間には自由貿易協定(FTT)があり、ベネズエラ、ボリビアとは人工衛星打ち上げ技術の協力関係がある。ニカラグアでは香港企業によって運河の建設が昨年末に始まり、大西洋と太平洋を結ぶ新航路が2020年を目途に開かれる。双方ともに「南」諸国間の協力を強める方針を共有しており、会合では「オープンで、包含的かつ均衡の取れた」協力と同時に政治対話も進めることを確認した。ベネズエラ政府は中国の投資を歓迎しつつ、米国による新たな制裁措置を非難した。
次回閣僚級会合は18年、チリで開催予定だ。
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