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2015.02.24

コブラゴールド2015
東南アジア最大の軍事演習



 米軍主導演習「コブラゴールド15」が2月9日からタイで始まった。1982年に開始された第1回演習は米、タイ2国間演習であったが毎年行われる中、今年は日本、韓国、インドネシア、マレーシア、シンガポールを含む24カ国、兵員1万3000人超が参加、オブザーバー参加した。
 訓練内容はジャングルでの訓練及び民間人支援活動で、自衛隊は05年から連続して参加し、指揮所演習及び国際平和協力活動を行っている。13年1月のアルジェリア人質事件以後、自衛隊法が改定されて在外邦人の陸上輸送が可能になったため、今年は海外初の陸上邦人退避訓練をウタパオ基地周辺で行った。
 インドと中国は人道支援訓練に参加した。米軍は、昨年5月のタイでのクーデター以来、「米との関係は緊張しているが、演習は形態を変えて行う必要がある」としており、大規模上陸演習は行わないと発表した。


 米安保関係者は、「コブラゴールドは地域の米戦略イメージの宝石である。すなわち、米国は協力的であり、無害な軍事力である」ことを示すものであるとしている。米政府はプラユット・チャン・オチャ将軍がタクシン、インラク政府から政権奪取を宣言すると、1億500万ドルの支援計画を停止し、タイ軍への教育・訓練活動を止めていた。


 米・タイ関係は古く、最近も対テロ戦争や自然災害救援活動で緊密な関係をもっており、人道支援のハブ設置について交渉している。米政府の演習目的は海洋をめぐる対中政策にある。


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