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2015.05.26
中国VS米同盟国
グローバル化した利害



 米比合同演習「バリカタン2015」が4月20?30日にフィリピン各地と海上で、過去15年で最大規模の兵員1万2000人と豪軍の参加で行われた。5月に入ると米軍とマレーシアは、南シナ海とその上空で合同訓練を行った。
 同海域はマレーシア、中国、台湾、ブルネイ、フィリピン、ベトナムの領土主張が緊張関係をもたらしている。演習は「中国の係争海域での建設プロジェクト」に対する警戒と監視が目的とされ、米第7艦隊はインド・アジア太平洋を行動領域とし、その「海上安保」を理由に演習を実施した。


 一方、中国とロシアは、両国の年度交流計画に基づいて5月11日から21日まで、合同演習「海上連合2015」を黒海・地中海で行った。中国海軍にとっては「本土から最も遠く離れた演習」となったが、国防部は「演習は遠洋航行の安全維持を課題としており、地域情勢とは無関係で、いかなる第三国も念頭においていない」と表明した。


 中ロは、今年中に首脳相互訪問を含めて約60件の祝賀行事を予定しており、4月にはロシアから第二次大戦時の中国兵40人に「大祖国戦争勝利70周年記念褒章」が授与された。モスクワでの5月9日の戦勝記念パレードには人民解放軍が参加した。
 習近平政権は、中国からバルト海までの交通網建設と沿線諸国の投資と貿易を推進する「シルクロード構想」を共同開発計画として提唱している。また中ロ・中央アジア諸国には「上海協力機構」などを通じてユーラシア安保協力圏が築かれている。


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