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2015.06.16
日米韓ミサイル発射実験
北東アジアは緊張



 防衛省は6月7日、防衛省技術研究本部と米ミサイル防衛庁が共同開発している海上配備型迎撃ミサイル(SM3―ブロック2A)の発射実験に成功したと発表した。
 実験はカリフォルニア州サンニコラス島のポイントマグー射場で行われ、射程は2000キロ、到達高度も1000キロを超え、中国・ロシアまで射程に入れた対処能力の向上を実験で示した。弾道ミサイル迎撃は4月に見直しされた「日米防衛協力の指針」で集団的自衛権の行使の事例としてあげられており、計画は実施に移されようとしている。


 3日、韓国の忠清南道・泰安の試験場で射程500キロを超す新型弾道ミサイル(玄武2B)の発射実験が行われ、韓国国防科学研究所(ADD)は成功と発表、パククネ大統領も現場で視察した。米韓は12年10月にミサイルの射程制限の延長で合意、国防部は「具体的射程は公表しないが、北朝鮮全域を射程に収める」と説明。
 この新型ミサイルは高い精度で敵のミサイル基地や移動式発射台を攻撃できるという。さらに駐韓米軍は「北の核とミサイル」に備えて高高度ミサイル防衛システムTHAADを韓国内に配備する予定だが、朝鮮半島を超える作戦範囲を想定している。


 これに先立つ5月27日、ソウルで開かれた日米韓首席代表者会議で当局者は「対北朝鮮圧力・制裁の強化」で一致、第二次大戦終結70周年、南北共同宣言15周年を迎えた今年、予定の南北共同行事は南北別々に行うことになり、日韓は歴史認識をめぐって攻防している。


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