中米ニカラグアのサンディニスタ革命勝利の36周年の記念行事が7月19日、平和と団結、歓喜の中に行われた。
79年7月19日、米国による軍事占領に抗したサンディーノ将軍の1927〜34年のゲリラ戦、暗殺とその後続いた45年間の米追随ソモサ独裁をサンディニスタ解放戦線(FSLN)が倒した。その後、オルテガ革命政権が成立したが、過去の内戦の疲弊の上に米レーガン政権の軍事力による内政干渉が続いた。90年の選挙で敗れ、16年間の新自由主義政権時代を生き延びねばならなかった。
07年1月、選挙で再び政権に就いたが、経済は破綻状態、それから8年が経った。IMFと大銀行の負債からの出口はベネズエラとキューバの2国からスタートしたALBA計画(諸国民ボリーバル同盟)への参加であった。
国際価格より安価かつ支払猶予条件をつけたベネズエラからの石油の輸入、キューバからの医療協力を受けつつ、社会資本を建設し、守る闘争を続けてきた。
貧困との闘いが今も続く中、経済成長率4%台を達成している。12年11月の全国統一市長選挙では与党FSLNが153市中134市で勝利、政権への信頼は高い。
昨年12月には香港に拠点をおく香港ニカラグア運河開発投資会社(HKND)が大西洋と太平洋を結ぶ新運河の建設開始を発表、50年計画で工事・運営が進む。
サンディニスタ革命は財政破綻の克服にIMF体制に依存しない道、国民に惨状を続けさせない政策を実行してきた。
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