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2015.08.25
米韓合同演習
ウルチ・フリーダム・ガーディアン



 8月15日、米韓連合司令部・韓国軍合同参謀本部は17日から28日まで米韓合同演習ウルチ・フリーダム・ガーディアン(UFG)を実施すると発表、「毎年恒例」「防衛態勢向上」の定例演習であると繰り返した。
 15日の独立記念日(光復)と分断70周年を目前に南北間では軍事境界線の南側で地雷が爆発したり、拡声器を使った対北朝鮮向け宣伝放送が再開されたりと心理戦も加わり、前線地域で緊張が急激に高まっている。
 13日、朝鮮民主主義人民共和国外務省は演習中止を強く求める談話を発表した。また15日、南北共同記念行事は実現しなかった。


 米軍は、「UFG2015」は53年米韓相互防衛協定にもとづくものとし、演習を指揮する米第7艦隊旗艦ブルーリッジ(母港は横須賀)は13日にプサンに入港、豪、カナダ、コロンビア、デンマーク、仏、英、ニュージーランドの各軍も参加している。
 演習は核及び通常兵器を動員し、「北朝鮮侵攻」をシュミレーションするもので日米共同作戦態勢とリンクしている。継続される軍事演習は地域に軍拡競争を引き起こしており、同時に、米朝間、南北間の問題から米朝、日朝、米中、日中関係を含む北東アジアの平和と安全を揺さぶる問題になっている。
 この地域で「核抑止」を終わらせるには、53年休戦協定を平和協定に変えることが第一歩だ。安倍政権は「安保法制」に「朝鮮有事」を想定、戦後70年首相談話でも自らの歴史観に固執、朝鮮敵視政策に変更はないことを示した。


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