抗日戦争および世界ファシズム戦争勝利70周年記念行事が9月3日、中国・北京で行われる。8月23日、安倍政権は首相の中国訪問を見送り、欧米諸国と足並みをそろえると発表した。
中国は日本軍と比べて装備も劣り、戦力も劣勢の中、人民の長期にわたる抵抗と犠牲によって勝利した。抗日戦は日本軍を消耗させて、大東亜共栄圏建設の野望を砕いた抵抗戦争であった。
日本軍の太平洋戦線はマレー、シンガポール、ビルマ、インドネシア、フィリピン、遠くはソロモン諸島・オーストラリア、アリューシャン列島まで延びた。そして、占領下で大規模虐殺を行った。
「歴史認識の違い」「戦争の位置づけにはさまざまな解釈がある」と言われる。しかし、明治以来の近代史を振り返ると、日本の支配層は日清・日露戦争に始まり、軍国主義を追求し、1945年にその路線は破綻した。その歴史は欧米列強から開国を迫られた封建支配層と新興勢力が植民地獲得競争に狂奔し、国内の民主主義の発展を妨げた歴史でもあった。
冷戦時、日本の資本進出によりアジア諸国は反共・反国民的政権を継続し、「抗日戦争勝利」を国家行事として行えない国が多かった。資本のグローバル化の下、戦争終結70年の節目はアジア諸国民にとって共通の重要関心事である。日本は、歴史の清算なしにアジアと未来の信頼関係を構築できない。しかし、安倍政権は隣国・地域諸国との平和と安定、共存と経済発展の道を選ぶ機会を自ら拒否している。
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