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2016.06.21
日米印海上合同演習
南シナ海をにらむ



 長崎県佐世保沖で米印海軍とともに海上自衛隊が参加して「マラバール2016」(20回目)が6月10日から17日まで沖縄周辺海域で実施された。演習は対潜作戦、対水上戦、対空戦、海上捜査・救難活動などを含み、フィリピン海でも14日から17日まで行われた。


 演習の目的は3軍が協力し、合同作戦能力を高め、多国間海上協力体制を確立させ、相互の安保問題を共有することである。米国は冷戦終えん直後の92年からインドと演習を開始、自衛隊は07年、09年、14年、15年に参加し、今年は招待者というより、恒久的メンバーと見なされた。
 前日9日に東シナ海を中国及びロシアの艦艇が航行し、日本政府は問題視したが米国防総省は「艦艇は国際水域を航行したもので、特にコメントはない」とした。
 

 米国はアジア・リバランス戦略、インドは「東方政策」戦略、日本は「南シナ海の自由航行」政策に沿って戦力をインド洋から西太平洋海域に展開させようとしている。
 米海軍は第七艦隊から空母ステニス、巡洋艦モービル・ベイ、駆逐艦ストックデイル及びチュンフン、哨戒機、原潜を送り、インドは自力開発のステルス・フリゲート艦、誘導ミサイル・コルベット艦などを参加させた。


 自衛隊は護衛艦「ひゅうが」とともに救難飛行艇、哨戒機を派遣した。ステニス空母打撃群は演習が始まる前から南シナ海で哨戒活動を行っており、演習では対潜訓練と空母護衛が強調され、3カ国の特殊部隊の共同訓練も行われた。


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