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2016.07.05
中央アジア経済圏
中露へ世界の注視



 プーチン露大統領は6月16〜18日の第20回サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムに出席の後、23〜24日、タシケント(ウズベキスタン)で上海協力機構(SCO)15周年首脳会議、25日には北京で習近平国家主席と会談した。
 2013年以来、両首脳はすでに15回会談している。さらに今年9月2〜3日にはウラジオストクで、東方経済フォーラムが開催される。


 SCOは01年の当初、ソ連消滅後のロシア、中央アジア3共和国(のち4カ国)と中国との間で国境安保のために上海市で結成され、この間に協力は経済分野に拡大した。今年、インドとパキスタンが正式加盟候補に決まり、24日に「タシケント宣言」を採択、一方的ミサイル防衛(MD)システム構築に反対するとともに南シナ海問題で認識を共有した。


 北京での首脳会議では中国の「一帯一路」とロシアの「ユーラシア経済同盟」が連携する方向性が現実化し、宇宙・航空機開発、高速鉄道建設、シベリアでのエネルギー開発、インフラ・農業ならびに教育・文化領域で30超の合意文書が調印され、国際政治上の諸問題についても話し合われた。
 ロシア代表団にはロスネフチ社・ガスプロム社の最高経営責任者(CEO)も加わった。


 北京市ではまた25〜26日の2日間、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の初の年次総会、天津市では26〜28日の日程で夏季ダボス会議が開催され、90 カ国から1700人余が参加、中国は李克強総理が出席した。

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