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2016.09.06
米韓軍事演習
地域の不安定化増大



 韓国国防省と駐韓米軍は7月8日に「高高度ミサイル防衛システム(THAAD)」の韓国内配備を発表、続いて米韓合同演習ウルチ・フリーダム・ガーディアン(UFG)が8月22日から9月2日まで実施された。演習に米兵力は2万5000人、韓国軍は5万人、国連司令部として豪、カナダ、コロンビア、デンマーク、英、仏、イタリア、フィリピン、ニュージーランドの9カ国も参加した。
 演習は「作戦計画5015」にもとづき、「北朝鮮の核・ミサイル施設、基地の先制攻撃」を含んだ核攻撃演習で日本国内の米軍基地も動員された。グアムのアンダーセン米空軍基地には核搭載のB2戦略爆撃機が配備され、アジア太平洋地域には核戦争の可能性を否定できない危険な情勢がつくり出されている。
 24日には東京で日中韓3国外相会談が開かれたが、中韓はTHAAD配備をめぐって関係悪化、日韓政府は慰安婦支援の財団の事業について対立、さらに日中政府間は東シナ海、南シナ海問題で緊張関係にある。
 いずれの問題も米アジア・リバランス戦略に絡む国際的力関係、過去史清算の相違から派生している。
 UFG演習中の24日、朝鮮民主主義人民共和国は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を高角度で試射した。同日、国連安保理は非難声明を出さなかったが、パク・クネ政権は強硬姿勢を強調、南北関係は極度に緊張している。
 一方、安倍政権は米戦略に乗り、「新たな脅威」として軍備増強に走っている。 

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