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2016.11.15
多国間合同軍事演習
アジア太平洋〜朝鮮半島海域まで



 
 10月30日から11月11日まで、自衛隊2万6000人、米軍1万1000人の兵員参加で日米合同演習「キーン・ソード(KS17)」がグアム島・テニアン島から沖縄海域で行われた。空母「ロナルド・レーガン」およびヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」が加わり、「重要影響事態」を想定した訓練、水陸機動団による島嶼奪還演習が行われた。
 米第7艦隊司令部はKS17を「二国間の水陸両用作戦能力向上によって同盟を強化する」演習としており、米軍は核弾道ミサイル搭載潜水艦「ペンシルベニア」をグアム訪問させ、核抑止力を誇示、自衛隊は兵員とともに航空機260機、戦艦20隻を参加させた。


 同時期の11月4日から10日まで初の米英韓合同演習、10月22日から11月6日まで日英合同訓練「ガーディアン・ノース16」も三沢基地と周辺空域で行われた。すでに10月10〜15日まで米韓合同演習「不屈の意思」が、10月22〜23日に日米韓三国合同軍事演習がチェジュ島海域で行われたばかりだ。
 平行して日韓政府は「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」締結のための実務協議の再開を決めた。「北朝鮮の核・ミサイルに関する日米韓三カ国の情報共有を先送りできない」としている。しかし、韓国内の世論は日本との安保協力に関して反発は強く、中国政府は「THAAD(サード)」との関連で警戒している。


 米国のリバランス戦略により、北東アジア各国間の軍事緊張が高まっている。

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