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2016.12.13
右派勢力も同調
グローバリズム体制への反応



 
 「Brexit」は英国のEU離脱(国民投票6月23日)を意味した造語であった。11月8日には反グローバル主義を掲げたトランプ氏が米大統領選で勝利した。いずれも既存政治にNO!という有権者の声の表れであった。
 国際刑事裁判所(=ICC・本部ハーグ/締約国121カ国)からはアフリカのガンビア/ブルンジ/南アが脱退を通知した。ナミビアは米国が加盟するなら脱退しないとしている。背景にICCが「アフリカの指導者を狙い撃ちしている」という不満の蔓延がある。ロシアも11月に加盟しないことを決め、フィリピンも脱退を示唆している。ICCは98年の「ローマ規定」にもとづいて03年に「大量虐殺や戦争犯罪、人道に対する罪を犯した個人を裁く裁判所」「人道の砦」として設置されたが、米国は訴追を避けるため未加盟で強硬な姿勢を維持している。中国は規定に反対、イスラエルは米国にならっている。 旧ユーゴのモンテネグロではNATO加盟について、国民の反対運動が高揚している。11月に行われたブルガリアとモルドバの大統領選では、ともに親EU候補が敗北した。
 右派勢力も「反グローバリズム」を推進している。来年4月に大統領選のあるフランスではEU脱退を主張する「国民戦線」の候補者ルペン氏が優勢と伝えられ、9月に連邦議会選のあるドイツでは、反ユーロ・難民排斥を掲げる「ドイツのための選択肢(=AfD)」が躍進している。
 資本のグローバル化の失敗が露呈し始めている

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