イスラム革命勝利を記念する祝祭イベント「夜明けの10日間」がイランで行われた。米石油資本と組んで利益を独占していた強権的なパーレビ政権の打倒を掲げて全国民的な力で王制を倒し、1979年2月1日、ホメイニ師が15年の亡命生活を経て帰国、11日に最終的勝利を収めた歴史的出来事を祝う行事である。31日に全国の学校が鐘を、船舶・汽車が汽笛を鳴らし、政府の式典とともに人々も文化イベントなどを楽しんだ。
今年は勝利38周年、この間にイスラム共和制の下で独立の道と経済建設を進め、覇権主義に反対して対外依存から脱却した。一方、並行してイランの発展に敵対する勢力は戦争と制裁を通じて妨害し続けてきている。ブッシュ政権時は「悪の枢軸」と非難された。米新政権もまた1月末に同国を含む7カ国の市民の米入国を90日間禁じる大統領令を出した。
また31日から3日間、米英仏豪4カ国がペルシャ湾で合同演習「ユニファイド・トライデント」を行った。目的はこの海域の戦略的重要性を守るため知識・経験を相互共有し、態勢を維持、能力を向上させることとし、海上および空域で通常および非通常的脅威に対処するというものであった。イラン当局は「領海侵犯は許されない」、「どんな脅威にも耐えられるよう防衛力を高める」と主張している。
日本の4・4倍の国土に約8千万人が暮らす。原油・ガス確認埋蔵量はそれぞれ世界第4位・1位であり、関連産業の科学技術レベルは高い。
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