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2017.02.21
ミサイル発射実験
目立つ報道、目立たない報道



 
 2月4日、防衛装備庁はハワイ沖で海上配備型迎撃ミサイル(SM3ブロック2A)の発射実験を同日に行い、成功したと発表した。これは日米両政府が共同開発しているミサイル防衛(MD)の一環で、今後も迎撃実験を行う予定である。
 また英国では去る1月23日、昨年6月にトライデント・ミサイルの発射実験をフロリダ沖で行ったが、南大西洋の西アフリカ沖に着弾するはずだったが反対に米本土方向に向かい、失敗したことがサンデー・タイムズ紙によって明らかにされた。実験は英議会が次世代トライデントについて決定(472対117で可決)する1カ月前のことであった。
 メアリー・クリア労働党議員は「英議会と英国民は知らされなかったですむのか?」、ブレンダン・オハラ・スコットランド民族党議員も「政府はトライデントの精度は間違いないと主張し、国民は2000億ポンドを支払っている、知る権利がある」と質問、テレサ・メイ首相が事実を報告されていたのか、追及した。

☆ 一方、1月30日のイランの中距離弾道ミサイル実験に対して、2月1日、マイケル・フリン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は「中東内外の安全と繁栄、安定を脅かす」と非難し、オバマ前政権が合意したイランとの協定の破棄を示唆、米議会では「米大統領に米国のイランへの武力介入を許可する法案」の提出が検討中だ。イラン国防軍需相は「実験は核合意、または国連決議に違反していない」と主張、両国関係は悪化の方向に向かっている。

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