再び朝鮮半島全域が緊張している。3月1日、米韓合同演習「キー・リゾルブおよびフォール・イーグル」が始まった。5月1日まで2カ月間行われる。過去最大といわれた昨年の規模を上回っており、米原子力空母カール・ビンソンならびに戦略兵器が展開、在日米軍からはステルス戦闘機の編隊、グアムのアンダーセン基地からは戦略爆撃機B1B、B52が参加、また米軍岩国基地からF35Bが初めて加わる。
米軍兵力は1万人超、韓国軍は30万人が動員される。今回もまた「先制攻撃、北朝鮮指導部に対する直接のピンポイント攻撃」、慶尚北道ソンジュに配備される高高度防衛ミサイルTHAAD(サード)を利用して迎撃訓練も行う予定と報じられている。
☆ 韓国軍合同参謀本部広報官は3月2日、「挑発に断固として懲らしめる」と述べ、朝鮮人民軍総参謀本部は「超強硬対応措置をとる」と南北の対立は熾烈だ。米トランプ政権は「武力行使および政権転覆」も選択肢に入れており、情勢はきわめて危険だ。
☆ 日米間では昨年10月30日から11月11日まで重要影響事態における対応措置能力のための統合演習「キーン・ソード」をグアム・北マリアナ海域で行い、また自衛隊は2月14日から本格化した東南アジア最大級の多国間共同訓練「コブラ・ゴールド」に参加している。安倍政権は昨年11月に韓国との間でGSOMIA=軍事情報包括保全協定を締結しており、さらに「敵基地攻撃」についても検討する可能性を排除していない。
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