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2017.03.28
経済は相互依存、軍事は対立
米中関係は日本にも波及



 
 中国で第12期全国人民代表大会(全人代=国会)第5回会議が16日、12日間の日程を終えて閉幕した。2016〜20年の「第13次5カ年計画」が採択され、20年までの成長率目標を年6・5%以上と決めた。

☆ 李克強首相は15日の記者会見で、米中関係について「トランプ大統領と新政権も『一つの中国』政策を堅持することが政治的基礎となると表明している。協力の見通しは明るい」「中米は貿易戦争を回避しなければならない。なぜなら、それは両国関係にとどまらず、グローバルなビジネス環境をも損なうからだ」、そして南シナ海問題については「冷戦思考でどちらを支持するか選ぶ国が出るのを望まない」と述べた。
 また、王毅外相は「中米は国交樹立から40年になる。この間に対中強硬姿勢があったが、さまざまな困難を克服して前向きに発展し続けた。現在、中米両国間の利益融合はすでに密接で不可分となり、相互包含的な局面を形成している」と語った。
 一方、中ロが「朝鮮半島危機を利用して真の目的を隠している」と抗議してきたTHAAD(高々度ミサイル防衛)が韓国に配備され、地域の戦略バランスが変わる可能性が出てきた。韓国THAADはグアムのTHAAD、日本の車力、経ケ岬のXバンドレーダーと連結することになり、中ロは自らの防衛能力を強化・向上させることで安保上の利益を追求、こうして新たな軍拡に日本も関与することになる。 アジア太平洋地域の緊張の中、米新政権ティラーソン国務長官が日韓中を訪問した。

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