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2017.04.04
ラテンアメリカ
カリブ海諸国で生きる欧州の歴史的経験



 
 3月19日、ロンドンの「マルクス記念図書館」でカール・マルクスを記念する催しが開かれ、マネイロ駐英ベネズエラ大使が出席した。 大使は「20世紀を通してマルクス主義はラテンアメリカの革命思想に厳然と存在している。地域諸国に共産党が創設され、当時の抑圧的政府によって地下活動を強いられた」「ベネズエラでは奴隷制に反対する闘争、独立戦争に遡り、以来、16年間続く現在のボリーバル革命に浸透している」と述べ、「現政権は貧民を医療・教育・住宅供与政策に組み入れることを最優先し」、「ラテンアメリカ・カリブ海諸国共同体(CELAC)・南米諸国連合(UNASUR)・米州諸国民のためのボリーバル同盟(ALBA)を設立し、地域統合に主要な役割を果たした」と成果を強調した。

☆ トランプ(米)・ファラージ(英)・ル・ペン(仏)・ウィルダース(オランダ)に見られる移民・難民の排斥・憎悪や「外国人が職を奪う」という一般的認識とは対極に、欧州では、発展途上国に移転した資本が過酷な搾取から大もうけの末、先進工業諸国の労働者の失業を増大させ、窮乏化、不況、危機を作り出した、「なぜ失業か」「なぜ第三世界諸国から人々は移住するのか」「なぜ、資本主義をなくすことが全労働者の共通の利益なのか」、21世紀の現実を示唆するマルクスの分析が再注目されている。
 商業メディアや学者が答えない中、08年から『資本論』の販売が上昇していると英ガーディアン紙は指摘している。

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