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2017.07.25
過去最大級規模 
日米印の海上共同訓練「マラバール」



 
 日米とインド3カ国の共同海上訓練が7月10?17日の間、チェンナイ港と東方沖のベンガル湾で行われた。米からは空母ニミッツ打撃群、日本からはヘリコプター搭載護衛艦いずも、護衛艦さざなみと合わせて隊員700名が参加した。
 「さまざまな共通の脅威」に対応するため(米海軍)の訓練とされ、日米印の連携を示し、とくに対潜水艦戦に重点が置かれた。
 「マラバール」はインド南部沿岸地方を指す地名だが、1992年、米印2カ国が海上演習を開始、日本は07年に参加、14年から継続して参加している。「いずも」「さざなみ」は、ともに南シナ海で米空母ロナルド・レーガンとの2カ国演習「航行の自由作戦」に参加したばかりである。トランプ政権はオバマ前政権の3カ国安保協力体制を維持する姿勢である。


 インド側にはバングラデシュ戦争(1971年)時の米海軍の関与が記憶に新しく、演習への政治的反対も根強く、マラバールは07年に日・豪・シンガポールを加えた多国間海上演習の方向へ進んだ。


 日印関係は首脳同士が原子力協力協定調印時(16年11月)、7月のG20ハンブルグ・サミット開催時に会談しており、安倍政権はシーレーン防衛を理由に安保協力体制をアジア太平洋からインド洋へと拡大している。一方、インドは国境線をめぐって中国と対立しつつも上海協力機構やBRICSを通じた協力関係がある。インド海軍は、インド洋展開中の中国艦船と演習の関係についてコメントを差し控えた。
 

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