米韓海軍は10月16日から20日まで日本海と黄海で合同演習を行った。15日、ティラーソン国務長官が米CNNテレビのインタビューで「外交解決優先」と強調した翌日から始まり、空母ロナルド・レーガンおよびセオドア・ルーズベルトの2隻、原潜トゥーソンとミシガン、韓国イージス駆逐艦セジョン大王など両国の艦艇40隻以上、グアム島からは戦略爆撃機B1Bが参加した。
演習は、米大統領が「(北朝鮮を)完全に破壊する」「嵐の前の静けさ」と主張するのに並行して国務長官が「米大統領は戦争を望まない」と公言している中での「軍事オプション」の訓練であった。
一方、米メディアは「米政府が既存核兵器の寿命延長計画ならびに新規開発核弾頭の性能の検証のため核実験を再開する可能性」を報じている。
米空軍はすでに今年、ネバダ州でB61―12型核兵器の検証のために3月と8月に2回の試験、バンデンバーグ基地(カリフォルニア)から太平洋上に向けてICBMミニットマン3の発射実験を8月までに4回行った。今後30年間の兵器近代化計画の国家予算は1兆米ドルである。
米韓当局は春にはキー・リゾルブおよびフォールイーグル演習、夏にはウルチ・フリーダム・ガーディアン演習と大規模軍事演習を実施、すでに朝鮮半島情勢は先鋭化している。
演習は中国共産党第19回党大会開催期間と重なり、米国務長官は「南シナ海の軍事拠点化阻止」と発言(18日)、安倍政権はこれに追随し、危機をあおっている。
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