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2018.03.06
ミュンヘン安全保障会議
大国は平和保障と反対の言辞



 第54回安保会議が2月16日から18日までドイツのミュンヘンで開かれ、100人を超える国家首脳・外務・国防大臣、国連事務総長、ならびに数百人の企業最高経営責任者と「核兵器廃絶国際キャンペーン」=ICANなどの市民組織代表者が招待された。日本からは河野太郎外相が出席した。このシンポジウムは毎年開催され、外交・安保に関する国際的な意見交換の場になっている。

 17日に講演したマクマスター米大統領補佐官はトランプ政権の「核態勢見直し(NPR)」にそって「核兵器重視」の講演を行い、ロシアのサイバー攻撃にも核の反撃を辞さないと表明した。
 ストルテンベルグNATO事務総長も「NATOは核同盟」と述べる一方で、ガブリエル独外相が「欧州を舞台とする武力の論理」に懸念を表明、フォンデアライエン独国防相が「長期的平和に軍事的近道はない」と米国防予算の増加に批判的な発言をした。イラン核合意をめぐっても米欧の「破棄」と「堅持」で溝が表出した。


 河野外相は「北朝鮮の核・ミサイル、東シナ海・南シナ海の一方的現状変更、自由で開かれた国際秩序」について発言し、日欧協力を呼びかけた。外相はこの機会に日ロ外相会談をもち、ラトビア外相との間では「日バルト協力対話」、アルバニア・マケドニア両外相との個々の会談で「西バルカン協力イニシアチブ」について話し合った。 
 また、アフリカの指導者とはブルキナファソのカボレ大統領と南スーダンの第一副大統領を表敬訪問した。


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