テニスの全米オープンで9月8日、大坂なおみ選手(20歳)が女子シングルス決勝でセリーナ・ウィリアムズを破り、初優勝した。ハイチのジョヴネル・モイーズ大統領は、「おめでとう、今日、私たちをこんなにも誇り高くしてくれたことに感謝します。なおみが夢を持ち続けること、これからの成功を望みます」と喜びを共有し、青年省大臣も「テニスを通じてハイチのイメージを高めてくれた」と述べて父親のレオナード・フランソワーズ氏に祝賀文を送った。D・L・エティエンヌ上院議員は「ハイチは貴女を誇りにしている」と祝福した。
ウィリアムズ選手も「彼女は勝利に値した」「私は多くのことを学べる」と述べ、表彰式では「おめでとう、なおみ。もうブーイングは止めて」と観客に呼びかけた。試合中はラケットを壊し、審判に抗議し、ペナルティを受けたが、試合後の記者会見で「私は試合で女性の権利、女性の平等を訴えて闘った。これからも女性のために闘い続ける」と述べた。
ビクトリア・アザレンカ選手も「もし、男子の試合だったらこんなことは起きなかっただろう」と審判の性差別的二重規準を批判している。
大坂選手は17年、ハイチを訪問したとき「私は父の故郷の国の大使となることに問題はありません。ハイチはその美しさと素敵な料理でもっと世界に知ってもらいたい」と述べている。スポーツが見せたグローバル化した今日、世界は将来がより公正で、より平等な社会に向かって闘っていることを示した。
(富山) |