春の4月27日、5月26日に続いて、ムン・ジェイン韓国大統領とキム・ジョンウン朝鮮国務委員会委員長が今年3回目の南北首脳会談を9月19日、平壌で開き、「9月平壌共同宣言」に署名、発表し、南北は和解と平和・繁栄の新しい道に積極的に努力していくことを確約した。
「共同宣言」は(1)軍事的敵対関係終息、(2)交流・協力によって経済をバランスよく発展させる、(3)離散家族再会など人道的協力をいっそう強化する、(4)文化・芸術・スポーツなど多種の分野で交流する、(5)朝鮮半島を核兵器と核脅威のない平和の地盤に作っていく5項目からなり、キム委員長はソウルを訪問するとし、同時に両首脳が見守るなかで南北両国の国防相が「軍事分野合意書」に署名した。
韓国大統領府は「実質的な終戦宣言」と発表した。また同行した公式随行員とは別枠で特別随行員として学会・市民社会・スポーツ・宗教界の他に財界人も訪朝した。
米国政府の反応は即時的、好意的でトランプ大統領は米朝間で信頼醸成が進んでいるとの認識を示した。ムン大統領は、国連総会の際にニューヨークでトランプ大統領と24日(現地時間)に首脳会談の予定である。14日には4月の「板門店宣言」で約束されていた、南北交流を図る「南北共同連絡事務所」がケソン工業団地内に設置された。
一方の日本政府は情勢変化に真摯に対応せず、小野寺五典防衛相が「朝鮮の脅威」を再びあおって制裁強化、改憲・戦争国家づくりを進めている。
(富山) |