トランプ大統領来日に伴う日米首脳の海上自衛隊横須賀基地で空母化が計画されている護衛艦かがでの日米軍事一体化アピールに抗議して5月28日、ヨコスカ平和船団の呼びかけで、海上デモが行われた。
参加者18人は8時15分に深浦ボートパークに集合、デモの意義と、攻撃型空母への改修が決まっているヘリ搭載護衛艦かが、米海軍の強襲揚陸艦ワスプの位置関係を確認し、抗議の横断幕の掲示のタイミング等を確認して、8時45分に現場に到着して抗議行動を行った。
トランプ大統領が搭乗している濃い緑色のヘリコプターが横須賀市の上空に見えたのは午前10時半前、海上保安庁や県警、米軍の船艇が警備するなか、ヨコスカ平和船団の船2隻(おむすび丸、コスモアイランド) が、「日米の軍事一体化反対」などと英語で書かれた横断幕を掲げて「かが」に約600bの距離まで接近し、海上デモを行った。
海上での横断幕の掲示は風が強く煽られて苦戦。ヘリが真上を通過する時、上空から見えるように平らにして掲げた。望遠レンズでトランプ大統領の姿を捉えた仲間もいた。ヘリは海自基地逸見岸壁に停泊する護衛艦かがに到着し、安倍晋三首相が出迎えた。
トランプ大統領は艦内を視察し訓示した後、安倍首相の見送りを受けてヘリに乗り、基地内に停泊する米海軍の強襲揚陸艦ワスプに移動して米兵にスピーチしたという。平和船団はトランプ大統領が横須賀を離れるまで抗議行動を続けた。 米海軍と海自の基地を一望する陸上のヴェルニー公園でも、抗議行動が行われた。
また、平和船団は「日米首脳の軍事一体化に抗議する横須賀基地周辺住民の訴え」のアピールを横須賀基地に出した。日米両首脳による艦上での軍事一体化のアピールは、日本の安全保障政策を根本から変えようとする日米政府の意思表示であり、この危険な方向の既成事実化を意味する。 |