2月5日、早朝5時から滋賀県警による全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(以下、関生支部)への刑事弾圧が行われた。役員・組合員15名が不当逮捕された。約1500人の労組で昨夏から5つの「事件」で延べ54人の、前代未聞の不当逮捕だ。
また、産経新聞朝刊(2月5日)やインターネット版には、家宅捜査や逮捕前に記事掲載、昨年のときと同様。
そして、極めつけは、組合員が30分ほど大手建設会社・フジタの作業現場前で法令順守せよとのチラシを数枚、歩道上で通行人に撒いただけで逮捕勾留。事前に「君には来ないだろう」と言っていたが来たので、「チラシまきだけで逮捕ですか?」と本人が聞いたら、「そうや。それだけ県警は本気なんや」と刑事。
十数年前から近畿ブロックで警察が入念な準備を重ね、「中央(警察庁:安倍政権)から言われてやってる」とも。「俺らは公安(警備課)みたい甘ないで」とやくざ以上のセリフで逮捕状も警察手帳もろくに示さず、刑事部組織犯罪対策課が昨夏から滋賀で大量逮捕。警察署前での抗議宣伝の車をがさ入れ(!)、「連帯と手を切れ。何か事件になることないか」と不当労働行為丸出し発言。家族に脅しの電話入れ、と。「関電の原発の電気を買うのをやめよう」と市民団体がチラシをまいたら、逮捕勾留されてしまう日は近い。
関生支部の坂田冬樹副委員長は「2・3日米合同軍事演習反対あいば野集会」で、「関生への弾圧は憲法を守る闘いへの弾圧だ。労働運動は憲法28条で保障され、刑事・民事免責となっていることに挑戦してきている。仲間を未だに不当勾留している。5・1に天皇が即位とは労働運動への対決だ」と6月末のG20大阪まで闘うと、決意表明。3月に追起訴すると検察は大津地裁2・7第8回湖東事件公判でうそぶいた。
漫画がイントロで、関生労組強化と協同組合結成を両輪で80年代から推進し、「資本主義の根幹を脅かしている」と日本経団連会長に言わしめた運動、生コンの仕組み・業界の態様、レイシストの「活用」もよく分り一気に読め、なぜ今、関生への大弾圧かがよく分る必携の書。
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