国際芸術祭「あいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」は、展示に対するテロ予告などの恐喝と、それを批判するのではない、政府の同調発言によって中止に追い込まれた。
しかし、中止を検閲と批判した実行委員会会長の大村秀章愛知県知事が再開を決めると、補助金を交付する文化庁が、採択を決めた外部有識者会議に諮ることなく、あいちトリエンナーレの補助金全額約7830万円の支出中止を決定した。
これを就任したばかりの萩生田光一文科相の指示によるものと受け止めた市民らが10月2日、霞が関の文化庁前で抗議行動を行った。改憲に反対する「憲法9条を壊すな!実行委員会」の街頭宣伝チームがツイッターで発信し、それに応えた約230人が集まり、抗議の声を上げた。
参加した大田区在住の市民は、「被害者に作品の取り下げを迫り、そのうえ公金のあり方が左右されるなどの一連の流れは、明白な検閲として非難されるべき」「日本政府は表現の自由を守る気がないと全世界に発信することになる」と語った。
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