任期満了に伴う東京都大田区長選挙は4月14日告示、21日投票で行われるが、無所属新人で建築家の東大名誉教授・神田順さん(71歳)が「新時代!あなたと決める、まちづくり」を掲げて立候補する。立憲民主党、共産党、自由党、社民党、新社会党、緑の党、大田生活者ネットワーク、フェアな民主主義が推薦する。
現職で自公推薦の松原忠義氏(76歳)と事実上の一騎打ちになるが、4期目に立候補表明し、自ら制定した多選禁止条例を廃止。松原氏には区民から「多選禁止条例を作りながらそれを破るってバツ」と非難ごうごうだ。
大田区議の奈須りえさんは、「区民の税金は区民の生活のために。やっぱり環境が大切。雇用と格差の改善は大田区から」と神田順さんを応援する。
気持ち良いまちを
この度、大田区長選に立候補を予定しております神田順です。区立馬込第3小学校、馬込中学校と、大田区で育ちました。子どもたちは巣立ち、妻と二人、今も馬込に住んでおります。
東京大学で32年間、建築構造、とくに構造安全性や耐震性の研究・教育に携わってきました。東日本大震災後の震災復興では、釜石市唐丹町のまちづくりにも関わっております。
日本は、戦後、焼け野原の土地に、効率的に建物を建てる制度のもと、今や世帯数を大きく上回る住宅数の時代になりました。スクラップ・アンド・ビルドではなくストック活用のための制度が必要です。経済の右肩上がりでなく持続可能な、新時代に、まちづくりを考える時です。
首都直下地震が明日来てもおかしくない状況にあって、緑を配置し、事前に復興を考えた被災を減ずるまちづくりが必要です。
建物を、より長く使うことにより、トータルのコスト減になります。駐車場を緑地にすると、まちは美しく、防災面でも改善されます。少しずつ相対的に削られてきた福祉予算を、寄り添う人に行き渡らせましょう。
教育も、教職員の働き方にしわよせが来て、本来の教育に割く時間が足りません。区採用の教職員を検討すべきです。中小企業も、事業継続には、営業力、生産性アップに区の支援を必要としています。
こうしたことを丁寧に判断し制度化するのが、区の役割だと思います。条例化で公開性を高めて進めます。
8年前の東日本大震災は衝撃的でした。誰もが、テレビで映像を見て、国に任せているだけでは、まちの安全は守れないと痛感しました。自分たちのまちでは、自分たちの納めた税金の使い方を、自分たちで決める必要があります。議会では、正面からの議論が必要です。
まちづくりは、道路、住宅、公園だけでなく、福祉、教育、子育てと幅広く議論する必要があります。それぞれの地域で、個々の要求を聞いた上で、議論の見直しができることが大切です。
具体的には、小学校区程度の大きさの地域公共サービス住民会議(仮称)を作ることを考えています。
区民一人ひとりの要望を聞いた上で、予算化する公共サービスの優先順位を決めます。大型プロジェクト建設よりは住民サービス向上を優先する、気持ち良いまちを作ってまいります。
新しい時代を迎えます。「あなたと決めるまちづくり」にご支援、よろしくお願い申し上げます。
神田順候補について→クリック
|