
統一自治体選後半の投票日と同じ4月21日には、衆院大阪12区と沖縄3区の補欠選挙が投票となる。告示は4月9日。大阪12区は自民党議員の死去に伴う補選。自民対日本維新、無所属前職の三つ巴の構図だったが、共産党が同党の比例前職を無所属で擁立する。
沖縄3区は、玉城デニー氏の知事選出馬に伴い、「オール沖縄」が推すフリージャーナリストの屋良朝博候補(56歳)と、自民公認・公明推薦の元沖縄・北方担当相の島尻安伊子候補(53歳)の一騎打ちだ。
屋良候補は、新聞記者として基地問題に取り組み、退職後も講演会やシンポジウムに積極的に参加し、辺野古埋立てを伴わない普天間返還プランを提言してきた。「政府による辺野古の強引な埋め立ては本当に沖縄のためになっているか。そうじゃないという声を結集し、対立軸を明確にしたい」と訴える。
島尻候補は普天間の県外移設を公約に掲げて当選し、当選後に撤回した。国会で住民の反対運動を批判するなど、その姿勢が安倍晋三首相に評価され、重用されてきた。
軟弱地盤の大がかりな改良工事によって、新基地建設の長期化が明らかになった辺野古を巡り、補選は対立軸が鮮明だ。知事選・県民投票で示した県民世論を再び結集して、屋良勝利を勝ち取らなくてはならない。
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