一丸で457票上積み
初当選を祝って、後援会長の勝田治子元佐倉市議から花束を贈られる稲田敏昭さん |
前回(2015年)は、勝田治子市議の引退が決まっていたにもかかわらず、稲田敏昭さんは現役労働者で出馬決定が遅れた。そのため年明けからの選挙活動となり、当選にははるか遠い963票で最下位当選には610票も不足という結果だった。
しかし、4年後にはもう一人の現職も引退が予想され、党組織も本人も迷ってはいられなかった。持ち前の明るさで後援会をつくり、地域の通学路を整備し花を植える活動を地元の皆さんと始めた。好きなコーラスや特技ともいえる色鉛筆画の輪を広げた。
しかし、準備を重ねたとはいえ、今回は保守分裂の市長選挙のあおりもあって定数28 名に対し42名が立候補という大乱戦。その中で前回比700票上積みをめざすきつい目標に苦しむことになるが、看病しなくてはならない家族や本人が病気を抱えながらも、前職と現職の2人の議員はわが身のこととして全力を振り絞った。それでも地元候補者優先の風土の中で苦戦。
そのような闘いでも新社会党の考え方に賛成だという人や、もともと社会党を支持してきた、いつもチラシ見ているよという声に励まされて、地道にかつ必死に活動を続けた。その結果が、457票上積みし1420票26位当選につながった。
市内外に通勤する労働者の大都市近郊の住宅都市の中で、長く新社会党の活動を続けてきたことが、今回、新社会党の灯を消すなと、党と支持者が一丸となって党議席の継承を果たすことができたといえる。
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