統一自治体選挙 |
こう闘った 徳島市議 春田洋選対 《1》 |
想定外のトップ当選〜原動力は地元の団結と行動力〜
統一自治体選が終わり、政治は夏の参院選に向けて動き始めている。新社会党は、自治体選で全国の公認・推薦・支持候補の当選に全力を上げた。闘いで得た成果・教訓・反省点を報告してもらった。
3661票、春田洋(新社会党推薦)の得票だ。予想の2200を遥かに上回る票でトップ当選。「すごい。バンザーイ」と事務所は当確時に続く2度目の万歳に沸いた。定数30に40人(新人15人)、の激戦、トップ当選など考えられなかった。
本人・家族の努力
勝因は、第一に1500人の会員を組織した地元後援会の団結と行動力、第二に約4000人の個々面接をやり抜いた本人・家族の努力、第三は3500枚2500のカード点検を行った地区選対の活動などがある。
今回の選挙は4年前、春田が「食と水、緑を守る徳島県民の会」の推薦候補に挙げられたことから始まった。
当時は同じ地区にN市議(自民)がいて断念したが、今回は地元の後押しやN市議の死去もあって、昨夏には決意を固めた。
有権者約21万5000人、過去3回の平均投票率は40%、40人で平均2150票。前回の最下位当選は1700票、最低ライン上昇も想定され、最低2200が結論だった。
いいムードを広げ
春田は12月にJA徳島市を退職し、個々面接を開始。まず地元・応神町(1800戸、有権者4600人)40町会の全町内会長を訪問して推薦を得、後援会加入を呼びかけた。
課題は、ムードを広げること。幸い所属町内会のリーダー数人は結束も固く、やる気満々だった。「この空気を応神町全体に」と、@本人・家族の全個々面接(2回)A春田ひろしを囲む会の開催B炊出しC事務所当番D町内全域ローラーEリーフ、チラシ全戸配布(3回)などを展開、町内会長が「選挙で町内会の団結が深まった」と言うほど盛り上がった。
こうした空気が町内の「議員待望論」と結びつき、想定外の得票になったと言える。
「後援会会員、紹介者カード」の点検のため、地区選対を結成した。市内23の行政区毎に責任者を配置、3回の個々面接を目標に展開し、概ね2回ずつの点検ができた。
告示前日で1910票を集約し、最低ラインは確保と判断した。出発式では前回40%だった応神町の投票率を「上げよう。地元の投票率が勝敗を決める」と呼び掛けた。
党員は中核で奮闘
労組選対(27単組、2300組合員)を2月1日結成し、@土、日の統一行動A名簿、紹介者カードの集約Bポスター貼りC電話作戦などを確認した。しかし一部を除き、「選挙したことない」「名簿は出せない」「訪問や電話もしないで」という要望があり、働きかけが十分できない実態があった。そこで、労組版「後援会ニュース」を作り、配布を頼んだ。
新社会党は選対事務局や後援会長を担い、地区選対の中核で奮闘した。大きな展望も得たが、質量ともに力量不足は否めず、多くの弱点に気付かされた。
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