参議院選挙 |
“統一候補”急げ |
新潟・愛媛・熊本・沖縄 4県で決まる
参議院選挙を3カ月後に控えた5月4日、3人目の野党統一候補が立候補を表明した。沖縄選挙区の高良(たから) 鉄美さん(65歳)だ。那覇市内で立候補表明をした高良鉄美さんは、琉球大学法科大学院名誉教授で憲法学者。
記者会見で「沖縄建白書」の実現、名護市辺野古の新基地建設反 対の意思を強調し、「糸数慶子参議院議員の『平和の一議席』を 守っていきたい」と決意を述べた。知事選などと同じオール沖縄の枠組みで選挙に臨み、選挙戦では九条改憲阻止を掲げる。
九条を改悪すれば沖縄の負担がもっと重くなるからだ。7日のオール沖縄の記者会見で玉城デニー知事はこの議席は「尊厳の一議席
」でもあることを強調し、糸数参院議員とともに高良さんに強い期 待を寄せた。
また、新潟県では11日、新人で弁護士の打越さくら(良) さん(51歳)が野党統一候補として無所属で出馬すると記者会見した。打越さんは東京大学卒業後弁護士としてDV救済や子どもの貧困問題に関わってきた。
打越さんは「新潟は中央との格差、原発問題による分断に苦しんで いる。かつて新潟は東京より人口が多かった。若者に戻ってきてほ しいといえる新潟県の再生に頑張りたい」と決意表明した。
その上で新潟県最大の焦点は柏崎刈羽原発の再稼働問題で「再稼働が認められる現状にない」、廃炉計画や再生エネルギーの導入利
用促進など「本気の原発ゼロに向き合う」と発言。県内6政党の代
表、幹事長クラスが選対に張り付く予定だ。
ただ、野党統一が必須の参院選の32の一人区のうち、3月に愛媛県(永江孝子元衆議院議員、58歳)と熊本県(阿部広美弁護士、52歳) が決まっているが、岩手県では国民民主を除く3野党で決まっていた候補がたなざらしになるなど混迷も続いている。
衆参同日選挙も浮上しており、立憲民主党の枝野幸男代表が野党統一のため、各党回りを始めたのが先月22日。山形など統一候補決定が大詰めになっているところもあるが、候補統一に向けた動きは待ったなしとなっている。
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