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  4. 2019.06.11

統一自治体選挙
こう闘った 東京・大田区議選      《5》
地域に深く根ざして 〜住民と共に問題解決を進める〜

奈須さんトップ当選
 東京・大田区議会議員選挙は、定数50に候補者70人が争った。投票率が前回より0・4ポイント増の42・74%という中で、新社会党が推薦した奈須りえさんは前回票に3315票を上積みして1万901票を獲得、トップ当選を果たした。

真実の情報を発信
 この要因は、一口で言えば「4年間の地道な活動の積み重ね」である。区報や区議会だよりでは決して書かれることのない「大田区で起こっている問題」について、区議会議員の中で、奈須さんが突出して真実の情報を伝えてきた。

 奈須さんは、一つひとつの問題を丹念に調査し議会で問題点を明らかにするとともに、区民に対しては街頭宣伝活動を徹底し、同時にサポーターによるチラシのポスティングも継続して実施してきた。更には、ビジュアルを駆使したニュースを作り、新聞折り込みも含めて情報を伝え続けているのである。

 奈須さんの活動に私たちが学ぶべき事柄は数多くあると思うが、ここでは2つの点について述べてみたい。先ず一点目は、奈須さんの情報発信には、常に分かりやすい言葉やイメージが溢れているという点である。

分りやすい言葉で
 『奈須りえNEWS』では、地図上に「大田区の大問題」が描かれ、問題となっている事象を奈須さんがゴミ箱に放り込むことによって、安全で暮らしやすい大田区が実現するというイラストが描かれている(写真)。

 リニア中央新幹線問題では、大深度地下のトンネルの場所を特定した上で、その真上にある一軒一軒を地図に示したチラシを作り、当該エリアに集中ポスティングを実行した。

 東急多摩川駅前に広がる「せせらぎ公園」の樹木伐採問題でも、「文化施設」建設のために、実に267本もの樹木が伐採されてしまったことを具体的な数値を用いて問題提起している。

 こうした分かりやすい表現が多くの区民の心にスッと入っていき、奈須さんへの支持・信頼を高めているのではないだろうか。

 そして、奈須さんの活動から私たちが学ぶべきことのもう一つは、市民運動との連携の仕方である。 

運動の主役は住民
 奈須さんの市民活動との関わり方の基本は、そのエリアで抱えている問題については、そのエリアの住民が中心になって解決のための運動をしていく、ということであろう。主役は、あくまでも「そこに暮らす住民」なのだ。

 奈須さんは、「こんな問題があることをご存知ですか?」と、先ずは当該エリアでの街頭宣伝で問題点を明らかにした上で、勉強会・講演会や説明会の開催案内チラシの集中ポスティングを実施する。

 そして、勉強会や講演会などを数回実施する中でリーダーになりそうな人物が登場してくるのを待ち、その人物を支えるのだ。

 即ち、「問題があることのお知らせから勉強会・講演会で知識を得る」までは奈須さんが中心となって動いているが、そこから先の活動は、当該エリアの住民たちが自主的に運営できるように後方支援に回るのである。

 こうして、この4年間で複数の市民運動が立ち上がり、元気に活動を進化させている。
          

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