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  4. 2020.04.28
議会解散で選挙に
植林成光 党県本部書記長
     奈良・宇陀市

 奈良県宇陀市で宿泊所誘致の「白紙撤回」を巡り、議会が高見省次市長に対する不信任案を可決(3月24日)、市長は議会を解散(30日)し、市議選が4月26日告示、5月3日投票で行われる。定数14に27人前後の立候補が見込まれる。

 新社会党は、県本部書記長で「うだ疾風の会」代表の植林成光(うえばやし・しげあき)さん(63歳)を推薦、短期決戦の中、初当選へ全力を上げている。

 植林さんは、「市政の混乱の始まりは宿泊所の誘致断念だ。この計画はホテルの庭園を市の責任で建設し、その維持管理をずっと市が担うこと、原野にも等しい山林を10e(1反)当り600万円もの高値で買い取ることなど、市財政の持ち出しが余りにも大きく、将来の市政や住民生活を圧迫する可能性が高い。誘致断念の判断は正しかった」と市長の決断を評価、「一緒に疾風を吹かせて市民のための市政を確立しよう」と訴えている。

 植林さんはまた、「とくに訴えたいことは、宿泊所誘致に絡む利権問題と、地方自治だ。選挙で選ばれた市長に対する県、国の介入は目を覆うばかり。『民意』が無視されている沖縄県と共通のものを感じる」と強調する。

 宿泊所の誘致については、2年前に就任した高見市長が就任後すぐに前市長が進めてきた計画を中止。これに前市長とともに誘致を進めてきた議会多数派(11人)と市長の対立が続いた。そうした中、反市長派の市議に県会議員や知事、自民党国会議員らが加担し、市長に集中砲火を浴びせる様相となっている。

 新社会党宇陀支部は、高見氏が関わる市民団体と「戦争あかん宇陀地区ネットワーク」をつくって連携してきたことから、6年前の市長選で支持して活動した経過がある。

 高見市長は、議会解散後の記者会見で「新型コロナウイルスの感染が広がる中、不信任の動議を出したことは市政の危機管理上、大きなリスクが生じ、暴挙だ。政争ではなく、市民生活のための議会に生まれ変わってほしい」と述べた。

宇陀市の知人・友人の紹介などは次へ
うだ疾風の会ブログ http://udahayate2020.livedoor.blog/archives/6115747.html
憲法を生かす会ブログ http://blog.livedoor.jp/kenpolivenara/archives/40351676.html 
カンパ送り先(党奈良県本部会計) 
ゆうちょ銀行458普通預金2793673ツシモトカズユキ 


うえばやし・しげあき
1957年宇陀市榛原生まれ。地元の小中学校、県立高校を卒業後、76年神戸大学農学部に入学。学生時代に市民運動や労働運動に出会う。82年大学を中退し奈良県職員労働組合の書記に。95年、憲法を生かす奈良県民の会の設立に参画、現在事務局長。2015年、「戦争あかん宇陀地区ネットワーク」をつくり平和運動に取り組む。現在、さよなら原発なら県ネット・代表委員、戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合奈良・事務局員、奈良さわやかユニオン執行委員。




 
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