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  4. 2020.05.12
米軍Xバンドレーダー基地 反闘争に弾み
永井さん 京丹後市議に当選
  

 米軍の]バンドレーダー基地がある京都府京丹後市の任期満了に伴う市会議員選挙(定数22)は4月26日投開票され、「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の代表として基地反対・撤去運動に取り組んでいる永井友昭さん(62歳)=無所属=は1145票を獲得し、13位で初当選を果たした。

 今回から定数が22から20に減らされた中、27名が立候補、投票率は68・80%(前回72・65%)だった。永井さんは、「原発や米軍基地がなくても、地元で安心して生活していける街づくり」を掲げて戦った。

 選挙戦は序盤、新人の永井さんは厳しい戦いを強いられたが、候補者本人、地元スタッフ、「永井友昭さんを応援する会」の懸命の頑張りによって中位での当選を勝ち取った。とくに、新社会党京都府本部の党員も参加している団体や個人で結成されている「応援する会」は、地元でのビラのポスティングや電話作戦に取り組み、支持の拡大に全力を挙げた。

 米軍]バンドレーダー基地は、京丹後市内の経ヶ岬にあり、青森県の車力基地とともに米本土へのミサイルの脅威に対する重要な基地とされており、近畿で唯一の米軍基地は配備から6年目に入っている。

 その中で多くの基地公害ともいえる被害が多発している。基地への電力供給のために昼夜稼動する12基のディーゼルエンジンが騒音をまき散らしたのをはじめ、米軍関係者が起こした交通事故は今年3月末までに76件に達した。特に2年前、救急患者をドクターヘリが運ぶ際、ヘリが通過する空域のレーダー波が切られず、救急搬送が17分も遅れたことがある。

 こうした基地被害に地元民として一貫して基地建設の時から反対運動の先頭に立ってきた永井さんの当選は、闘いの前進にとって大きな橋頭保となる。


 
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