戦後70年の今日、日本も世界も歴史的岐路を迎えています。結党当時の初心に帰り、壊憲の動きをどうとめるか、意思統一を深める重要な大会です。
安倍首相は16年参院選で3分の2以上を確保し、17年にも改憲発議と国民投票を実施するとしています。この暴走に参院選で3分の1以上の拒否権を確保するために何ができるか、沖縄のように「護憲勢力の共同候補」を実現するためにどうするかが問われます。
参議院の3分の1は81議席、民主を護憲派に加えてあと55議席必要です。改憲派は3分の2確保に85議席必要です。こうした中で野党再編成の動きも活発化し、一寸先は闇です。
護憲共同には大きな壁があります。共産党は独自色を強めています。私は、社民党が一歩前に出て、護憲共同の中心軸に座ってほしいと思っています。私は、委員長としてできることはすべてやろうと決意しています。地方段階でも強力に社民党に働きかけるなど、共同候補擁立の努力をお願いします。
私は局面打開のために2つのことを強調したいと思います。一つは改憲阻止の中長期的な構えを持とうということです。二つ目は「もう一つの世界=社会は可能だ」という戦略視点の確立です。
権力・資本にも弱点があります。戦争法制は自民党改憲案の先取りです。しかし、9条は国民の中に生きており、安倍政権にとって桎梏となっています。結局、国民投票で改憲か改憲阻止かどちらが国民的多数派を獲得するかです。
腹をくくり、大衆の中に入り、大衆とともに改憲阻止・生活擁護の共同戦線を中央・地方から構築しよう。原発再稼働を許せますか、福祉や教育の切り捨てを許せますか。
その運動の柱の一つとして「3分の1拒否権」の確保へ、中央・地方で「私たちの候補者」づくりを展開しよう。この迫力こそが局面打開の鍵です。
戦後体制が岐路を迎え、日本でも新自由主義と対抗する政治勢力が生まれ、客観的情勢が結びついて「もう一つの世界=社会は可能だ」という流れが出てくると確信します。
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