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辺野古工事の即時中止を求める集会 
埋立て承認必ず撤回

 翁長知事が明言闘いは「新ステージ」へ

 「沖縄の誇りある心を折ることはできない」
  山城博治さん支援に感謝


 安倍政権による辺野古工事再開の強行から3カ月。久しぶりの大きな取り組みとなった「3・25違法な埋立工事の即時中止を求める県民集会」(主催=辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議)は3月25日、小雨の中で開かれ、名護市の辺野古ゲート前は各地から押し寄せた3500人の人波で埋まった。
 集会前段には、1週間前に保釈された山城博治さんが登壇。支援への感謝とともに、「どのような暴力が振るわれても、機動隊が何百・何千と来ても、私たち県民の誇りある心を折ることはできない」と訴え、参加者からは“博治コール”が起きた。
 11時に始まった集会は、オール沖縄会議共同代表の玉城愛氏、呉屋守將氏、県政策調整監に就任予定の吉田勝廣氏、稲嶺進名護市長、県選出国会議員らが次々に決意表明した。 最後に登壇した翁長雄志知事は、「沖縄の新しい闘いがまたこれから始まるということで私も参加した」「辺野古新基地阻止の闘いは新たなステージに入った」として、辺野古埋立て承認に関し「あらゆる手法で撤回を必ずやる」と初めて明言した。 「島ぐるみ那覇の会」のバス10台の添乗員の1人として参加した長堂登志子さんは、集会に参加した人たちの思いを次のように語った。「県庁前からは3台出したが、3台とも満員で乗れない人も出た。9時30分出発なのに7時から県庁前で待「相談しただけで罪に問われる恐ろしい法律」「平成の治安維持法だ」「捜査機関による恣意的な運用がされかねない」「フェイスブックの『いいね!』を押しただけでも適用される可能性がある」など6人がリレートークを行い、法案への反対署名も募った。
 「女たちの会」事務局の高開千代子さん( 女性会議徳島県本部事務局長)は、特定秘密保護法、安全保障関連法と戦争への道をひた走っている日本の状況に触れた後、「女性が参政権を手にしたのは戦争を食い止めるため。力を合わせて平和を守りましょう」と訴えた。 (徳島発)っている人もいた。母親の介護で何とか行きたいのだが、行けないので残念だと涙を流しながら断りにきた人もいた。何とか辺野古の工事を止めたい、翁長知事の声を聞いて共に頑張りたいという熱い思いが、参加者の顔にみなぎっていた」。
 すでに政府は、3月末に期限切れとなる「岩礁破砕許可」について、「地元漁協が漁業権を放棄したため再申請は不要」として、工事強行の構えだ。「埋立て承認撤回」に対しても、代執行や行政事件訴訟法に基づく執行停止などの対抗策が予想される。
 この日、翁長知事と集会参加者、辺野古新基地に反対する人々は「新たな闘いのステージ」を決意したのだ。その決意を全身で受け止め、連帯の運動を強めよう。 (毛利孝雄)



 
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