新社会党は第25回定期大会を4月25、26日に東京で開く予定だったが、新型コロナウイルス感染のため7月25、26日に延期した。しかし、コロナ感染の収束のめどが立たないため開会を断念、やむを得ず代議員による「書面」投票で議案を採択した。
猛威をふるうコロナ禍のため党組織は4月以降、大会議案の討論も極めて困難な状況に置かれた。中央執行委員会は「中止」も含め判断を迫られ、「書面による表決」を選択せざるをえなかった。規約はこうした事態を想定しておらず、今回の感染症だけでなく自然災害など緊急事態に対する認識が不足していたことを反省せざるを得ない。
「書面表決」は規約にないことなので党内に戸惑いがあったことは事実だが、感染症の動向は予断を許さず、大規模な拡大の可能性も指摘され、中央執行委員会としてやむを得ず決断した。書面表決の投票率は98・8%だった。
表決に付されたのは、1号議案「2020年度活動方針案」、第2号議案「2019年度決算案・会計監査報告、2020年度予算案」、3号議案「26回大会代議員選出基準案」であり、全議案が賛成多数で可決された。
これらの議案は大会スローガン、①野党と市民と労働者の共闘を深化・拡大して安倍内閣を打倒しよう、②衆院選に勝利し、憲法を活かす政治へ転換しよう、③全党員が目標をもち、次世代に引き継ぐために機関紙・党員拡大を実現しよう④すべての県本部で自治体新人候補をつくろう、を具体化するものだ。
新社会党は来年、結党から四分の一世紀を迎える。私たちは微力ながらあらゆる局面で「労働者・市民と立憲野党の共同・共闘」に全力を尽くしてきたと自負している。その成果も各地で確認でき、各方面からの評価も高い。しかし、党員の高齢化を含め組織現状は待ったなしであることも事実である。
新社会党は、青年ら次世代のへの働きかけに全力を上げ、支持者の皆さんからもご意見をいただき、25年間の闘いの真摯な総括の上に新たな前進へ全力を上げる決意である。
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