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2011年12月20日 |
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脱原発1000万署名 |
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集めきって54基全て廃炉に |
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脱原発1000万署名は、来年2月25日に締め切られる。この運動の成否は、残された2カ月あまりで決する。署名運動の成功は、全国にある54基の原発の存在そのものを根底から問いかける確かな一歩となる。同時に、今後の脱原発運動の成否を左右する。
無数の行動の継続を
「さようなら原発1000万署名」運動は、6月15日の内橋克人、鎌田慧、澤地久枝の3氏の記者会見から始まった。
3月の東京電力福島第一原子力発電所の大事故を受け、3氏を含めた9氏の呼びかけ人は、脱原発の民衆の声と運動を1000万署名と9月19日の「さようなら原発集会」への結集を通じて呼びかけたのである。
9月19日に東京・明治公園で行われた脱原発集会は、当初の予想を超える6万人が結集した。集会には脱原発の様々な思いを自らのバナーやアピールで表現した多彩なものとなり、かつてない規模と内容となった。
集会を契機に、今も全国各地で様々な集会や講演会などが行われている。また東京・霞が関の官庁街では経産省包囲の人間の鎖行動や、テントでの座り込み行動も続いている。
対話と絆をつくって
こうした集会や行動を継続するとともに、どうしても成功させなければならないのは1000万署名運動だ。来年2月25日を目途に署名を集約し、3月24日には「署名集約集会」が予定されている。
新社会党も呼びかけに応え、先の全国大会を契機にこの間署名運動を継続し、全国各地から中央本部に署名が届いている。
署名運動のスタイルは全国様々である。駅頭や街頭はもちろん、戸別訪問で署名をお願いするなど努力が続いている。ある県本部の党員は、あらゆる関係を活用して署名をお願いし、1500筆目標に到達目前だという。
また、署名運動での積極的な対話を通じて、運動の新たな参加者を発掘するなどの教訓も生まれており、やればやるだけの成果が確認されている。
この署名運動は脱原発の署名を集めるだけでなく、新たな対話や人間の輪を作り出している。護憲を標榜する政党をはじめ脱原発の一致点でのグループ間のかつてない交流や共闘も生まれている。
次の展望を切り拓く
だが、署名開始当初の「手ごたえ」に比べ、今は必ずしも続々と署名がとれる状況にはない。3月11日から時間が経てば経つほど、「原子力ムラ」の巻き返しがあるからだ。
野田内閣は、先の臨時国会で4カ国との原子力協定を承認させ、原発輸出を企てている。また、脱原発依存の打開策としての原発を含めた電力ベストミックス論が意識的に流され、マスコミは世論を誘導している。
1000万署名運動の成功は脱原発の闘いのみならず、あらゆる運動につながり、民衆の運動の展望を示す契機となる。その意味で党組織はもとより、署名運動を担うグループでもう一度1000万署名運動をやりぬく決意と手立てを具体化し、年末年始の繁忙期もチャンスと捉えて奮闘しよう。
その際、先日発行されたコンパス21『脱原発の政治・経済』を大いに活用しよう。
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