非正規労働者と一緒になって
人間らしい仕事と賃上げを
17けんり春闘発足・学習集会が11月21日、東京都内で開かれた。発足総会では春闘方針を採択し、金澤壽全労協議長ら5人の共同代表を選出した。そして、学習集会としてNPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏の講演を受けた。
発足総会は全国一般全国協の平賀雄次郎さんの司会で始まり、松本耕三(全港湾委員長)共同代表が「見える成果を上げよう」と挨拶。そして、全労協の中岡基明事務局長が、@17春闘を取り巻く情勢、A16春闘を振り返って、B17春闘の課題と目標、C17春闘の闘い方、D組織・体制・財政について、E日程の議案を提案し、満場一致で採択した。
続いて、平和フォーラム共同代表の藤本泰成さん、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック事務局長の木村辰彦さんが特別報告を行い、整理解雇撤回を求め遠征団を組織している韓国サンケン労組の組合員が紹介された。 学習集会では、参加労組の報告・決意表明が行われ、NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典さんの「貧困・格差・差別と切り結ぶ賃金引き上げ……労働組合への提言」と題する講演を受けた。
藤田さんは、社会福祉について、年金、医療、介護もさることながら住宅、教育、保育、水光熱費、交通費などのインフラの脱商品化を賃上げと同時に追求していくべきであり、「社会に伝わる言葉での運動が必要だ」と強調した。
■17けんり春闘方針
私たちの要求…非正規労働者の要求を汲み上げて…ディーセントワークと生活できる賃金 @どこでも誰でも「20万円/月以上、1500円/時以上の最低賃金保障」、A20000円以上7%以上の大幅賃上げ要求、B時間外労働の法規制…1日2時間、月20時間、年150時間、C時短・要員増…インターバル休憩、年休取得の拡大と絡めて、D非正規労働者の処遇改善、E公共サービス関連民間労働者の集中的賃上げと自治体への申し入れ、F外国人労働者の処遇改善…共生の実現、G安倍「働き方改革」の監視と同一労働同一賃金、時間外規制の実現。
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