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2017.03.07
過労、うつ病からユニオンへ 
  ユニオンネットお互いさま   清水 学

  
 長時間労働・パワハラが社会問題となっているが、本人が気づかずうつ病等に罹患する場合がある。その体験を紹介する。
 松屋フーズに勤めていた私は、管理職(エリアマネジャー)という立場で11店舗を管理する立場にあり、毎日朝4時半に起床して自宅での事務処理からはじまり、日中は店舗をまわり、店長やアルバイトの教育、時には店舗に入店し接客・調理・清掃などのシフトをこなし、夕方21 時過ぎに事務所でメールチェック、数値分析、クレーム処理報告、日報などまとめ終電帰宅する生活が続いた。
 24時間店舗が営業しているので、時には店舗や店長から深夜に緊急の電話が入ることもあり体も心もほとんど休まらない状態であった。残業は、月間80時間〜120時間程度あったが、管理職には残業がつかず、会社からの圧力もあり会社への労働時間報告は、過小報告していた。
 さらに上司によるパワハラで担当していたエリアの社員がもともと11名いたが1年もたたないうちに半数以下の4名まで減らされ、業務負荷がかかり心身ともに疲労困憊し、私はうつ病となり自殺も考える危険な状態だったので入院することになった。
 発病から2年経過するが、まだ薬を毎日飲み通院している。ようやく心も落ち着きはじめ、病気になった経緯などを振り返り悔しい思いがあった。私は、勇気を出して会社の労働組合(松屋フーズユニオン)にパワハラの件などを相談したが全く相手にされなかった。自分の病気は、会社の業務が原因であり、主治医もそう言ってくれており、労災を申請することにした。また、父の友人がお互いさまにいて、色々と相談、話を聞いてくれた。まだ心の乱れがある私にとっては、とても心強かった。
 私は、お互いさまの組合員となり一人では、準備不足、知識不足だったが追加資料などの助言をもらい労基署へ必要な資料を提出することが出来た。そして、会社からの謝罪、復職を求めての団体交渉を行ったが、休職期間が切れ、解雇となった。
 労働組合の力と組合の方々の知識・経験は、心強いものであり、私は組合員になって本当によかったと思っている。団体交渉、抗議行動は、まだまだ続く。会社からの誠意ある回答を求めている。

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