「朝鮮学校への補助金の継続を」と11月9日、「朝鮮学校の子供たちの人権を守る会・茨城」など5団体は橋本昌茨城県知事に1万850筆の署名を提出した。提出には、朝鮮学校の尹太吉(ユン・テギル)校長、泰寿哲(チョン・スチョル)高級部生徒会長を含む13人が参加。県側は総務課私学振興室長の石橋秀治室長が対応した。
尹校長は提出に当り、「茨城県が学校教育現場に政治、外交問題を持ち込まない原則を守り、従来通り茨城朝鮮初中高級学校への補助金を継続することを強く求める」と訴えた。
また、県との話合いでは28年度の補助金交付が予算で決まっているのに、29年3月には履行するかどうかは分からないという県の態度は県議会無視で民主的ではないと批判。5団体として知事が交渉に出席するように強く要望した。
署名提出後の記者会見で生徒会長の泰さんは、「在日朝鮮人としての誇りを持ち、堂々と生きるために通っている。補助金打ち切りの方針は、それを否定されたようで非常に悲しい」と発言した。(茨城・坂本)
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