「軍学共同反対滋賀連絡会結成総会&記念講演」が2月7日、滋賀県草津市の草津市立まちづくりセンターで開かれ、京都大学法科大学院の高山佳奈子教授(刑法学)が「『兵糧攻め』に屈しない!京大からの多彩なメッセージ」と題して講演した。県レベルのこのような組織の結成は全国初とみられる。
「軍学共同反対滋賀連絡会」は、戦争をさせない1000人委員会・しがなどが賛同団体となって、滋賀県立大学の河かおる教授らが呼びかけ、県内の大学などの研究者、市民団体、平和運動関係者ら広範な人々に呼びかけ、この日の結成となったもので、滋賀県内の60人の学者、研究者、平和運動関係者、市民らが集まった。
軍事大国化へ暴走する安倍政権によって、防衛省は17年度予算案に大学などの研究機関対する軍事研究費として今年度(6億円)の18・3倍強に当たる110億円もの予算を組むなど、軍学共同・一体化が急速に進んでいる。
こうしたなか、日本学術会議では、2度にわたる「軍事研究拒否」の決議の存廃を巡る議論が大詰めを迎えており、心ある研究者や市民の反撃が急務となっている。(滋賀発)
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