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2017.04.11  
「君が代」強制
都教委が生徒にも管理統制強める

  

 不起立教諭らが集会


 東京都教育委員会が卒業式でW君が代W不起立を貫いた都立高教諭2人に対し、処分を前提とする事情聴取を強行し処分発令を狙う中、現・元教職員らが3月31日、都内で「卒業式処分するな 総決起集会」を開いた。始めに卒入対策本部長が、@16年度から卒業式の進行表に「不起立の生徒多数の場合、司会が起立を促す文言」を入れないと都教委が受け取らない等、ターゲットを生徒に向けてきた、A小池百合子知事が全都立学校の校長・副校長にWお祝いWメッセージをメールし、祝電の冒頭で読むよう指示したーーと述べた。
 この後、当該のA教諭が自校の卒業式での着席直後、副校長が「平成29年2月○日発令の職務命令に従い、起立し国歌を斉唱して下さい。△時×分、A教諭の不起立を現認しました。式後、直ちに校長室で事情聴取に応じて下さい」と、35秒間も「周りの人が振り返るような大きな声」で言いまくった事実を紹介。
 式後、大声を出した理由を質すと、副校長は「都教委の指示でやった」と受け取れる回答をしたという。
 A教諭はこの後、「君が代は管理統制の危険なツールだ。これに対する警戒心が必要」と締め括った。